みなさん、「伝説のスピーチ」をご存知でしょうか。
1992年ブラジル リオで開かれた国連の環境サミットで、カナダから来た日系の12歳の少女 セヴァン・スズキさんが、世界中から集まった首脳らの前で行った6分間のスピーチです。
http://youtu.be/N0GsScywvx0
彼女はECO(Environmental Children Organization 子供環境活動)の代表として国連の会議に来て、環境破壊の止まらない地球の現状に対して大人たちへ訴えかけたのです。
その感動的なスピーチに、世界中の首脳が涙を流し、スタンディングオベーションで賛同の意を表し、その後このスピーチ画像は世界中を駆け巡り、環境運動が大きく前進するきっかけとなりました。
それから22年。世界を飛び回る環境活動家として、父親でこれも世界的な環境活動家 デイヴィットスズキ氏とお母さんのタラ、そしてカナダ先住民の夫、二児と共に家族6人での来日をすると聞き、この情報を見つけてくれた妻と会いにいきました。
東京渋谷で上映の彼女のドキュメンタリー映画「セヴァンの地球の直し方」に併せてのトークショーに彼女は現れ、小さな映画館にパンパンに集まった観客に対して、「Make your action to reflect your word ( 何かを思ったらアクションしましょう) 」と訴えました。とても慈愛に満ちた、しかしあの12歳の時のスピーチで見せた、鋭く強い意志をもった瞳の輝きがそのままのとてもチャーミングな方でした。

また、翌日池袋の自由学園で開催された父のディヴィッド氏の講演会にも参加。
ブリティッシュコロンビア大学名誉教授で、2004年のカナダ国民投票で「現存する最も偉大なカナダ人」に選ばれた環境活動家です。
彼も「世界の環境がどんどん悪くなっている。しかし絶望するほど私ら人間はまだ多くのことを知らなすぎる。語り続けて世界を変えていきましょう」と力強いメッセージをくれました。

彼らが共通して訴えていたのは、地球上の環境が激変しているいま、人間はライフスタイルの変換を思っているだけでなく、行動していかなければならないということ。もちろん原発の話題についても、彼らが求める平和で安全な世界を阻害する、悪魔との契約だと言っていました。
先日行われた都知事選でのあまりにも低い投票率、そして共に脱原発を謳った細川・宇都宮支持者同士の軋轢。
日本の現状に落胆していた私にとって、二人の力強く、そして何よりも深い慈愛に満ちた言葉は、言葉に表せないパワーを私と妻にくれました。
私が主宰するクリエイティブユニット Team LINKSで制作した「LOVE the EARTH NO NUKES」のピンを渡し、いつものように記念撮影。
これから人間は、イデオロギーとは関係なく、地球上に生きる同じイキモノとしての連携を訴えるべきことなんだと感じさせてくれた二人に感謝し、また発信を続け、具現化したイベントなどを開催します。また彼らに会える日を楽しみに。
Thank you so much, David and Severn!